講座開講状況
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初級園芸福祉士
養成講座
と
資格制度
【 講座・資格制度導入の背景 】
協会設立当初の2001年11月に三重県で「第1回全国園芸福祉大会 in三重」(主催:園芸福祉全国大会 in三重実行委員会・日本園芸福祉普及協会)を開催、全国各地からの参加がありました。その話し合いのなかで、地域サービスやコミュニティづくりに向けて園芸福祉活動を導入するための普及・啓蒙や人材養成への要請が数多く出ました。
そうした背景もあり、日本園芸福祉普及協会では園芸福祉の活動を円滑に推進し、地域に根付かせ、大きな輪に育てていくコーディネーター役としての役割を担える人材養成を目指して2002年から「園芸福祉士」の資格制度の検討に入り、その第一段階として、幅広い園芸福祉活動への理解と知識をもち、地域で実践・普及を進める「初級園芸福祉士」を設けました。資格取得にあたっては、実践に必要な知識とノウハウを修得する「初級園芸福祉士養成講座」を全国各地で開催しています。
【 初級園芸福祉士養成講座 】
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講座カリキュラム
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講義の進め方
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開催システム
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自治体や団体での活用
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農業高校授業での導入
資格取得にあたっては、協会認定の20〜24時間のカリキュラムに基づいた「初級園芸福祉士養成講座」を修了し、受験資格を得る必要があります。そのうえで年1回の(毎年2月を予定)の資格認定試験の合格者を対象に認定します。初級園芸福祉士養成講座は、すでに、20地域以上で開催されており、1000名以上が受講しています。講座の概要を紹介します。
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講座カリキュラム
各地域に合わせた園芸福祉活動を展開するうえで必要と思われる以下のような知識や実践ノウハウの修得する講義をグループ方式の受講者参加型で協会編の「園芸福祉のすすめ」を教本に進めていきます。
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園芸福祉の基本的な理解
/園芸福祉の概念、植物・自然、そして園芸作業のもつ心身への効果、地域・コミュニティづくりへの効果など、園芸福祉の暮らしや社会でのあり方や可能性を知る
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生活者を含め幅広い層が対象である
/家庭や地域での位置付け、生涯現役や青空デイサービスなど高齢者対策、ストレスや各種障害における園芸など、様々な人達が対象であることの理解
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展開する地域やシステムの可能性
/グリーンツー
リズム・市民農園などの都市と農村を結ぶ活動、コミュニテイ・公園づくりでの活動、施設・病院医療横閑における療法的分野の活動など
・実践するためのノウハウやカリキュラム
/植物の育て方、高齢者を含め心身への良い効果をもたらす造園・花壇・色彩・クラフトのあり方・作り方のカリキュラムづくリや屋内外での実地研修
・活動の運営マネジメント
/活動を導入するための準備、計画づくり、運営管理やボランティアの受け入れと対応など、活動を持続性や発展性を持ちながら円滑に推進するためのノウハウ
初級園芸福祉士養成講座の標準カリキュラム
第1講座/園芸福祉とは
講 義
@園芸福祉概論
A園芸福祉と心身への効果
第2講座/ふれあいを生みだす園芸福祉
講義-演習
@コミュニティづくりと園芸福祉
A人と地域、都市?農村を結ぶ様々な活動
第3講座/誰もが親しめる園芸福祉
講義-実習
@各種障害と園芸療法
A福祉・病院医療機関での活動
第4講座/楽しく過ごすためのプログラム
講義-実習
@土や植物と触れるものを通して
Aモデルガーデンづくり
第5講座/園芸福祉活動の普及に向けて
講 義
@活動の組織・人づくり
A運営管理のポイント
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講義の進め方
講師による講義とあわせ、受講者参加によるグループ討議や共同作業、各グループで制作した作品の発表などを通して、実践段階で活用できる仲間づくり、情報やノウハウの共有につながる講義形態をとっています。
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開催システムと2003年の開催地
講座開催にあたっては、先ず、開講を希望する団体に開催事務局をもうけてもらい、カリキュラムと講師の選定を協会が行ったうえで、受講者の募集を進めてもらいます。講座の運営は、開催団体と共催で開講する方式、自治体や団体から運営を一括受託する方式のいずれかで開催しています。開催スケジュールとしては、以下の3つのいずれかのコースから開催事務局の状況に合わせて選定されています。
(1)土・日2日間で2回開催コース(4日間)
(2)土曜日2〜3週ごと5回開催コース(5日間)
(3)平日ないし土曜日3回開催コース(3日間)
これまでに開講した主な講座は以下の通りですが、これら以外にも、地域の事情に応じて、コースを組み立てることも可能です。
◆ 開催団体と共催方式(括弧内は、共催・協力機関)
・土・日2回コース/三重県名張市(地元団体・市協力)・福岡県福岡市(地元団体・市協力)・長崎県長崎市(NPO法人)
・土曜日5回コース/大阪府高槻市(NPO法人)
・平日・土曜日3回コース/静岡県静岡市(地元団体・県協力)・熊本県菊池郡(地元団体・農業大学校)
◆一括受託方式(括弧内は、受託団体)
・土曜日5回コース/岐阜県(県事業)、東京都世田谷区(東京農大生涯学習センター事業)
・土曜日7回コース/長野県駒ヶ根市(市事業)
・土・日2回コース/島根県石見町(第三セクター事業)、広島県広島市(JA広島中央会事業)、広島県呉市(社会福祉法人)
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自治体や団体での初級園芸福祉士養成講座の活用
地域へ園芸福祉活動の普及を進めている自治体や団体の人材育成を初級園芸福祉士養成講座のカリキュラムで実施しているケースも出てきています。
・岐阜県:園芸福祉サポーターの養成/県の事業として進めている各種施設で園芸福祉活動を実践するボランティア育成
・長野県駒ヶ根市:花と緑のサポーターの養成/市施行の区画整理事業のなかで計画されている公園の維持管理を担うボランティア養成
・JA広島中央会:デイサービススタッフ研修/JA広島が展開しているデイサービス事業のスタッフ研修
これらの講座は、協会所定のカリキュラムですので、全課程を修了した受講者には、初級園芸福祉士の受験資格が付与されます。こうしたシステムによる開講を検討している自治体や団体からの相談には積極的に受けています。
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農業高校授業での初級園芸福祉士養成講座のモデル校導入
新たな試みとして、農業高校の授業のなかに導入しているケースもあります。年間の授業計画のなかに協会所定のカリキュラムを組み込み、一年間で修得してもらうシステムです。園芸福祉シンポジウムや全国大会でも農業高校の生徒や先生に発表してもらう機会もありましたが、授業やクラブ活動で園芸を通して児童や高齢者・障害者施設とのコミュニケーション活動を進めている農業高校が数多くあるようです。
若い人たちの理解と参加を得て園芸福祉活動の裾野を広げていきたいと考えている当協会では、所定のカリキュラムに対する年間の授業計画を提出してもらい、協会内の所定の手続きを経て、トライアルとして導入を募集しています。すでに、第一期受講生のなかには、認定試験に合格後、資格登録をしている生徒も出ています。
この結果をもとに、トライアル校を関東・中部・近畿・中四国・九州など全国各地域で関心を寄せられた高校にも呼びかけ、より教育効果のあるシステムについての検証を進めていきます。教育的な面からの注目も受け始めています。モデル校を希望の学校は、事務局までお問合せください。
【 初級園芸福祉士資格と認定者の活動 】
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実践を考えている活動
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資格登録後の支援活動
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地域自治体の資格と連動
初級園芸福祉士養成講座の所定のカリキュラムを修了した受講者には修了証が渡され、認定試験の受験資格が得られます。年1回2月に行われる認定試験には、毎年、修了者の90%以上が受験しています。試験は、回答・記述問題となっており、
・家庭のガーデニングだけでなく、地域の幅広い人達と園芸福祉活動を通して地域コミュニティや街づくりにつなげるための基礎的な知識やノウハウの修得度
・将来的に園芸や農芸を通した様々な活動のリーダー的な役割を担うための活動を企画および運営するうえで必要な基礎能力や意欲のレベルの2点を中心に審査され、合格後に資格登録をした方には資格認定証書と資格証が渡され、地域のなかで、園芸福祉活動を地域に普及するための取り組みを日常の仕事のなか、あるいは、仲間やグループを作って進めてもらいます。
右グラフは2003年の資格登録者の方々が、実践したいと考えている分野です。
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初級園芸福祉士が実践を考えている活動
初級園芸福祉士として登録された方は、40〜50歳代を中心に幅広い年代に及んでいます。それらの人たちは、どのような活動の実践を目指しているのでしょう。認定試験の記述問題は初級園芸福祉士として実践したい活動をまとめてもらっていますが、2003年の資格登録者の方々の内容を分類すると以下のような特徴が見えてきます。
・活動する場所/当然のことながら、屋外を想定した内容が64%と2/3弱となっています。高齢者や障害者の施設などの屋内28%あります。また、屋内外の併用でという内容は7%とわずかです。
・主な対象/活動を進めるうえでの主な対象であすがが、複数が対象の場合もあるのですが、「高齢者」を想定した内容が群を抜いて多く51%と約半分、「地域住民」や「青少年」を想定した内容が20%台、障害・傷病者を想定した内容は20%弱となっています。
・活動する場所/複数の場所を想定している場合も多いのですが、対象と同様に高齢者に関連した施設が最も多く30%、公民館や福祉会館などの市民用施設周辺の花壇や施設、障害者.医療関連の施設、農地や農園、保育園・幼稚園・小中高などの学校といった教育施設、公園や道路など5項目が10%台、休耕地や空き地などの遊休地、自宅やショップは10%以下と、多彩な場所を想定していることが伺えます。
・活動分野/これも複数の分野を考えている場合が多いのですが、高齢者や障害者・医療関連の施設で利用者や入所者と一緒に活動する「施設協働」が最も多く30%、同様の場所や対象者を想定して介護的な活動を行う「施設介護」、同様にクラフト作りを行う「施設クラフト」など施設を前提とした項目が上位を占めています。地域の様々な場所で草花を中心とした「花壇.公園交流」、通園・通学者を対象に活動を行う「教育関連」が10%台、農地で農作業を中心とした活動の「農地・農園交流」、施設以外で高齢者と活動する「生涯現役支援」、は10%弱、地域の人を対象にクラフト作りをという「クラフト交流」は5%以下という結果になっています。
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資格登録後の支援活動
初級園芸福祉士は、園芸福祉活動を地域に普及するための取り組みを日常の仕事のなか、あるいは、仲間やグループを作って進めてもらいますが、当協会では情報交換や交流・スキルアップ・発表の場の提供などの支援を行っています。そのいくつかを紹介すると
・ 園芸福祉全国大会や園芸福祉シンポジウムの開催/全国の様々な事例の紹介や情報交換を行うための催事の開催、それらの場では、初級園芸福祉士の活動事例を発表する機会も設けています。
・ フォローアップ研修会の開催/講座が開催された地域から誕生した各地域の初級園芸福祉士の参加による事例発表会も開催しています。他地域で活動する初級園芸福祉士の事例発表なども交え、情報共有や交流、地域での園芸福祉活動普及の支援を行います。
・ 活動のヒント集・事例集などの小冊子発行/活動プログラム作成の参考としてもらうため、初級園芸福祉士が全国各地で展開している活動事例などを小冊子としてまとめ、ひとつの活動をなるべく多くの人たちと共有する体制も整えてきています。
・ 実践活動の場の確保・創出/全国各地で開催する講座、自治体や各種団体からの受託事業(農林水産省など5省庁横断のモデル調査事業、日本橋ロータリークラブとの高齢者や児童との園芸福祉活動など)ヘのスタッフ参加、園芸福祉士の配置を目指す「園芸福祉の里」づくり推進など
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地域自治体の資格と連動した初級園芸福祉士資格
各地の自治体が独自に定めた資格制度(
岐阜県/岐阜県園芸福祉サポーター
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長野県駒ヶ根市/花と緑のサポーター
、
三重県名張市/園芸福祉指導員
など)と全国レベル資格である初級園芸福祉士と連携したダブルライセンス制も登場しています。地域の情報やノウハウだけでなく、全国各地の様々な情報を共有するためのシステムも登場しています。
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