第2回 2002年11月8日(金)~10日(日) 長崎県長崎市

第2回:長崎県大会 2002年11月8日~10日

長崎大会は「新文化ー幕開け宣言!長崎発」をメインテーマとして、「第2回園芸福祉全国大会inながさき」が、ホテルニュー長崎を主会場に間開催されました。全国から約900名の方々が参加され、あらためて園芸福祉に対する関心の高さが感じられた大会でした。
初日の基調講演には、NHKの“趣味の園芸”でお馴染みの柳生真吾さんが登場、「園芸は愉しい」というテーマで、八ヶ岳での活動の様子やオランダでの取材 エピソード等を話され、柳生さんいわく、園芸の極意は「・その場所に足を運ぶこと、・植物と顔を会わせること、・自分を罠に嵌めること」だそうで、常に植 物の状態を気掛けることが大事だそうです。

 

photo13続いてのシンポジウムには、東京農業大学の進士学長(日本園芸福祉普及協会理事長)がコーディネーターとなり、「地域に活かす園芸福祉」と題し、名張市長 の亀井利克氏をはじめ、6名のパネリストが参加。進士学長は、「園芸福祉は皆で一緒に楽しくやる事が大事だが、またそれが大きな課題である。20世紀は文 明の時代だが、21世紀は文化の時代であり、特に地方の個性づくりや街の魅力をどう発信していくかが重要となってくる。

 

 

photo14それには“園芸福祉”を大いに活用してほしい。また、今までの枠組では捉えられない所に、新しい文化を創る新時代のあり方があり、最初のうちは戸惑いがあ るかもしれないが、花を作り、その花を生かし、それが一本ではなく、何百万本になった時、美しい国土になるだろう。そういう風に広がりを持った運動として 見てほしい。特に今回、世界に開かれた長崎・出島から、この新しい文化を発信できることは大いに意義深いこと」と閉めくくられました。

 

 

 

・園芸福祉のすすめ、・都市と農村交流、・高校生と園芸療法ボランティアの6つの分野に分かれ、15名の方から事例報告等がありましたが、各会場とも満 員、質疑応答も活発で、熱気ムンムンの分科会となりました。特に第六分科会では、高校生の参加があり、「地域における園芸療法の活動内容と問題点」とし て、三重県相可高校の生徒6名が5年間の活動成果の報告がありました。特に、今回は、参加者にも高校生等若者加が目立ちましたが、今後の園芸福祉の新たな 価値創造に大いに役立つことと思います。
また、一般の方にも、「園芸福祉」に身近に接していただこうと、かもめ広場を中心に、園芸福祉フェスタやデモガーデンの展示、「シーボルトと植物展」等も併催されました。

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