第1回 2001年11月9日(金)~11日(日) 三重県志摩市

■第1回:三重県大会 2001年11月9日~11日

第1回園芸福祉全国大会が農林水産省、厚生労働省、全国農業協同組合中央会の後援を受け、三重県志摩ロイヤルホテルで開催されました。会場には、38都道府県から行政・福祉・園芸・医療・教育・都市計画など幅広い分野から500人近い参加者があり、基調講演・シンポジウムでは手話通訳もつき、熱気あふれる大会となりました。
大会初日には、川上実行委員長の開会宣言からはじまり、北 川県知事の挨拶では、初めての園芸福祉全国大会が三重にて開催されることへの意義とあわせ、園芸福祉による地域づくりが全国に普及することへの期待を述べられました。

 

photo12基調講演は、女優の高木美保さんから「知ってますか、園芸福祉」というテーマで「園芸福祉とは、ごく普通に生活のなかにあって健康な人にとっても必要。とくに、植物に触れて体験することは、関心から感動を生み、自分自身が開放されて自然に生かされていることを実感できる」と、最初に挑戦したトマトの播種から実がなるまでや地元の方との交流などをドラマチックに、そして時おりユーモアを交えて話されました。

 

 

 

続いて、当協会の進士理事長がコーディネーターをつとめたシンポジウムでは、パネリストの小笠原誓氏(名古屋園芸株式会社専務)は消費者と接する立場から、萩原エリコさん(蓼科ハーバルノート)は病院でのボランティア活動を通して、松尾英輔氏(九州大学大学院教授)は人間と植物の関係を学究的な立場から、そして、高木美保さんも加わり、「園芸福祉の普及について」をテーマに様々な意見交換がされ、最後に進士会長から、「園芸福祉は、参加した人達が楽しむこと。これまでの生産性優先の農業から、暮らしのなかでの農業も考えるべき。都市のなかにもどんどん農地を増やし、時間をかけて楽しみながら農の持つ文化の多様性を見直す時を迎えている」と締めくくられました。

 

photo11翌日の分科会は、・知っていますか?「園芸福祉」、・身近なところに「園芸福祉」、・療法としての「園芸福祉」、・ガーデニングで心と体を癒しましょう、・子どもたちへ~園芸生活のすすめ~、・高齢者と農園の関わり、・はじめましょう!「園芸福祉」ボランティア、・これからの「園芸福祉」、・どうして花で癒されるの?、といったテーマ毎に、20~50人程度のグループに分かれて、活発な話し合いがされました。

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